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2007年01月14日

午後7時から11時の4時間で売上の半分を稼ぐ会社


 日経ビジネス(2007.1.15)に浜松市に本社のある雑貨屋ブルドッグの記事があった。
  
 戦略フォーカスというシリーズの記事で「夜中市場の攻略」として取り上げられていた。

 業界の常識を打ち破ったしたたかな戦略が、北海道から沖縄まで283店舗を実現し、02年112億の売上を07年には333億円と2ケタ成長を支えている。

 ファッション雑貨店は、人が集まる駅前の商業ビルや郊外のショッピングモールに出店し、ぶらりと立ち寄った顧客の衝動買いを期待するといった商売形態で、店の大きさも大規模店はなく、取扱商品アイテム数も売れないとすぐに不良在庫となるためそれほど多くない。

 しかしブルドックの戦略は全く逆、


店舗は敢えて車でしか行けない郊外に出店。しかも販売不振で撤退した紳士服やドラッグストアなどの店舗を居抜き方式で活用。ファッション雑貨にもかかわらず店舗面積は300-500㎡。陳列される商品アイテム数は約3万。

 ターゲット顧客は若い女性。地方に住む彼女たちは昼間は働いていて通勤は車、食事を済ませちょっとショッピングを楽しもうとしても、街中の店は閉店準備。車で手軽に立ち寄って楽しい場所、それがブルドッグの店舗。ブルドッグの駐車場は20時頃には満車。

 ブルドッグの営業時間は午前11時から夜の11時までだが、売上の半分を夜の7時から閉店時間の11時までで売り上げる。

 まさにターゲットとする消費者の行動に合わせた店作りといえます。

しかし、ブルドッグの本当の凄さは、商品管理にあります。

 ブームで一気に売れたり、見込んだほど売れなかったり、あるいは定常的に売れたりと商品の入れ替わりの激しさといった課題に対応するため、売れ行きに合わせた発注管理や在庫管理を、ITを駆使して本部集中で管理している。また、自社商品の開発にも力を入れ独自商品比率を近く33%にする計画で将来は更に50%以上を目指すとのこと。

 このような内部管理手法の充実もあり利益率も10%強(06年)となっています。

都市型駅前立地、キャラクター商品依存、個店主義などがあってこそ成り立つ雑貨店の常識を疑い、ゼロベースで考え直したことが雑貨店の新しいビジネスモデルを作り上げたとのことです。
 さらに商品管理ノウハウを苦労しながら築いてきたことが新規参入を難しくしているとのことです。

 浜松にこのような戦略で業績を上げている素晴らしい上場会社があることをもっとアピールする必要を感じました。

 参考: 雑貨屋ブルドッグ
     http://www.z-bulldog.com/index.html


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