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浜松市内に在住の中年オジサンです。
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2010年03月07日

正常性バイアス

チリ地震による津波警報が出されたにもかかわらず、避難したのはごく少数の限られた人だけだったようです。

災害の心理学では「正常性バイアス」という言葉があります。

正常性バイアスは慣性の法則ともいえるもので、安全な状態で過ごしていると安全が当たり前になり、危険に直面しても危険を感知する能力が劣化することをいうようです。

一部の地域では1m20cmの津波を観測したものの人的被害はなく、結果としては避難しなくても問題はなかった結果に終わりました。

 災害時に生き残る人は、危険を感じたらその危険な状態を避ける人ということになります。

しかし、人間の心理は

 予期せぬ異常や危険に対して、ある程度鈍感になるようにできているそうです。確かに常にピリピリしていると精神的におかしくなりかねないですよね。
 そこである範囲までの異常は、異常と感じずに正常の範囲内のものとして処理するようになっているとのことです。このような心のメカニズムを「正常性バイアス」というそうです。
 この「正常性バイアス」が身に迫る危険を危険として捉えることを妨げて、それを回避するタイミングを奪ってしまうことがあるようです。

 過去の事例でも、多くの人が集まっている場所で火災が発生した場合、パニックを恐れ火事を小さめにボヤといって人々に知らせたために、逃げ遅れ多くの人が焼死したという例があります。
 人は安心してしまうとその行動が遅くなってしまうようです。

 今回の津波でいえば、結果で安心してしまうのではなく、最悪の場合3m以上の津波がくるかも知れないと考え避難することが重要と言えそうです。「自分だけは大丈夫」という気持ちの危険に注意しましょう。
 



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