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浜松市内に在住の中年オジサンです。
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2006年09月22日

他人が継ぎたくなる会社


 今日(9月21日)は今年最初の静新ビジネス塾が行われました。

今日のゲストは浅沼技研の浅沼進社長。

浅沼技研は、「定規の定規」を作る世界にたった3社しかない会社のひとつという、精密位置計測技術を持っている会社とのことです。
従業員は80名強、年商15億、経常2.5億。研究開発投資が年間2億円前後。
という会社です。

 浅沼社長の迫力に圧倒された1時間半でした。

「世界に通用するものづくり」に挑戦をしてこられたそうです。
そのため、海外から自分の会社を見てみることが重要と、何度も海外に行くとのことです。

 このような技術力を支えているのは社員で、ことのほか人材育成には熱心な会社といえます。

浅沼社長は、

今の日本に欠けているのは「人に対する優しさ」で人材育成に力を注がれています。

そして「他人が継ぎたくなる会社」にするのが目的とのことです。
こんな素晴らしい会社なら、会社を引き取りたい、あるいは経営してみたいと思って欲しいそうです。逆に「頼まれてもそんな会社は嫌だ」とは絶対に言われたくないという決意の表れでもありました。

 最近社長がとられた人材育成の策は、なんとベテランの技術者3人を専任の技術指導者に任命。一切管理や現場業務はやらせない。仕事は若手技術者の育成のみ。いつでも相談できる先輩に徹する。指導者のモチベーションを上げるために専門誌への記事執筆など外部に発表させることをさせたそうです。

 任せて作らせるを初めて2ヶ月で成果が出始めこの試みは大成功との評価です。


社長曰く、今の若者は素直だ、しかし自分からは動かない。最初に何で自信を付けさせるかが重要。一度火が付けば大きく伸びる。

 会社に勤めることの価値観が大切。
 考える力、感じる力が重要。
 5割が動いてくれればOK。

 団塊世代はラジオッ子、今はテレビっ子。
 ラジオで育った世代は、話せば理解できる。
 しかしテレビ世代は聞いただけでは駄目。
 付加価値をどう伝えるかが課題。

 最後に将来の夢はと聞かれて、
 「ポルシェ」のような業界をリードできる試作屋が夢。
 そして、「人が宝」。
 向こう(お客)から仕事をやってくれ」と言われる会社になりたい。

 日本の生きる道は人を育てること、人材で食っていくしかない。
 いま、会社では社員が全て決める。人事権も給与・賞与も社長は関知しない。
 社長は裏方に徹する。

 リーダーの資質は
 人に優しい人(甘い人ではない)=スカッと怒るこのできる人

 最後に、文芸大の坂本教授は
 優れた経営者の有り様は
 ・夢を追いかけている、その夢を従業員も共感している
 ・公私の区分がはっきりしている、誰もが納得できる
 ・社員とのコミュニケーション。(トップから声を掛ける)
 とまとめられた。

 だらだらと書きましたが、雰囲気が伝わったでしょうか。
9月から、人の絆をテーマに書いていますが、取り上げた優れた経営者は、やり方は様々ですが、社員を心から大切にし、優しさを持った厳しさで社員と真剣に向き合い、人としての成長を陰ひなたでバックアップされているように感じます。

浅沼社長の「人が宝」という言葉に象徴されているように思います。

ちなみに、浅沼技研では新卒採用が中心とのことですが15年間誰ひとりとして退職者はいないとのことです。
社員が誇りを持って働ける会社に違いないと思いました。


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