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2006年09月17日

「人」が最大の「競争力」

 9月18日号の日経ビジネスの「有訓無訓」という連載コラムに、パートとして勤めだし先頃女性社長誕生ということで話題になったブックオフ創業者で会長の坂本孝氏の話がありました。

 簡単に紹介しますと

ブックオフの最大の強みは、現場の活力とそれを支えるやる気に溢れた人材だが、同じような組織は簡単に作れない。

 古本屋は誰でも参入できそうだが、私が築いた”参入障壁”は意外と高い。

他の人からは「ブックオフのアルバイトはなぜそんなによく働くのか」と聞かれる。
まさにそれこそがマニュアル化できないノウハウで、創業以来16年の歴史の中で培ってきたもの。

 事業を始めるに当たり、お店探しや資金集めも苦労だったが、中でも苦労したのは人集め。 1号店でアルバイトを募集したら、面接に来たのはビデオ店などで不採用になった人ばかり。結局やむなく15人ほど採用。雇った従業員には頑張って貰うしかない、そう考えて彼らの潜在能力に掛けてみることにした

 開店準備の期間中、一日の作業終了後、全員を集めビールなどを飲みながら、自分の夢を繰り返し語った。「この商売は必ず当たる。やがて東京にも進出するし、ニューヨークやパリにも店が出来る」と。

 創業者が毎日そういっていると、聞いている人もその気になってくる。アルバイトの目の色が輝いてきて、心の絆が深まっていくのを実感した。

 1号店開店の初日、チラシ効果もありお客様の列ができた。従業員に「明日からは店の管理を全部任せる。レジの金も、店の鍵もあなた方に預けるからよろしく」とその日にいった。当然従業員は「我々はバイトですよ」と驚いたが「私は次の店探しで忙しい」と突き放した。

 任せれば育つ。1号店の業績がその後も順調に推移したことで、それを確信した。
現在878店に増えたが、社員の店長1人にパート・アルバイト約20人という基本的な人員構成は変えていない。どの店も社員と同じ意識を持つアルバイトが支えている。

 アルバイトに金銭的なインセンティブはない、経営情報をすべてガラス張りにして、「自分の店」と思ってもらえる環境を整えているだけ。

 何もないところから作り上げた「人」中心のビジネスモデル。
これはそう簡単にまねできないし、大企業はやろうとも思わないでしょう


とあります。

 この話は人材育成についてのポイントが隠れているように思います。

①組織の目的・夢を、全員が共感し、価値観を共有する。
 そのためには、繰り返し何度でも語りかける。
②人を信じて、任せる。
 人は、他人から信頼され任されると、期待に応えようと努力するから。
ではないでしょうか。

 やはりやらされ感でする仕事と自ら進んでやる仕事では、人の気持ち、人の成長など全ての面で違って来るのでしょうね。

そしてこのようにして生まれた、共有した価値観に基づき行動できる「人」のいる組織は、他社がいくら商売の仕組みを真似てみても、とうてい他社を寄せ付けない「競争力」になるようです。


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この記事へのコメント
人が石垣 人が城 って何かの歌詞にありましたね。社員が活き活きと働いている会社に
共通する価値観は 性善説なのかも知れません。良いお話を勉強させて頂きました。
有難うございます。
Posted by kaientaiです at 2006年09月17日 18:09
kaientaiさん

  いつもコメントありがとうございます。

人を生かす会社とそうでない会社の違いって、ほんの僅かの差のようにおもいます。

しかしそこで働く人にとっては、その僅かの差が、心を暖かくし、意欲を引き出すようですね。

 その僅かの差は、心から信頼しているか、心のどこかで疑っているかの違いかも知れないですね。
Posted by Ryou-chan at 2006年09月17日 21:49
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