今日の気づき

　平均年齢が27-8歳の会社で、「売上げや利益を優先するのではなく、会社の中身・・・・マインドを持った人を作っていきたい。誠心誠意なプロ集団を作ってお客さんに尽くしてそれが自分に返ってくると感じる社員をどれだけ育てられるか。」、社員と一緒に夢を実現したいとのこと。

　今年6月から社員の意識改革のために、アイデアが浮かんだらすぐにその場でノートに書きとめとにかく毎日アイデアを出し続けるという運動を始めた。1ヶ月で200件もアイデアを出す社員も現れたそうだ。高田社長は「アイデアを出し続けることは常に向上しようという気持ちを持つこと。そしてそれを人に伝えることはともに栄えようという気持ちです。そうすることで自己実現ができていく。こういううやり方を若い人は受け入れる。信条を堅くしゃべるだけでは社員の心を動かせません。」という。
とありました。

　この記事を読んで改めて組織をまとめることの難しさを感じさせられました。
ここでは高田社長のビジネスにかける思いをどこまで社員の人たちと共有できるかにあるように思います。
　皮肉にも、このことの大切さを情報漏えい事件が認識させたように思います。

　そして単に厳しいルールを社員の人達に押し付けるのではなく、仕事に誇りを抱くこと、人としてどう生きるべきかを、「アイデアを出し続ける」ことと、社長の仕事振りを身近で見せることで、若者達に意識変革の風を起こされているところが凄いと感じました。

　おそらく高田社長は、社員がジャパネットの社員であることに誇りと喜びを感じながら仕事をすることができれば情報漏えいのような問題が発生しない会社になる、逆にトップから問題だけを捉えて厳しい管理をすると、社員は会社に対し本心では反発を覚えながら従うような感じになると考えられたのだと思います。

　最近、企業には売上げを伸ばし利益をあげるだけでなく、ビジネスへの姿勢（コンプライアンス：法令遵守、情報セキュリティ、環境対策、品質対応・・・）も問われるようになりましたが、大切なのは「社員の方々が、会社が目指す目標や価値観を共有し自ら行動するという企業文化を作ることにあるように思いました。

　そのためには社員のやる気を後押しする仕掛けと人を大切にする気持ちがポイントではないかと感じました。