講談:山葉寅楠物語
この前の金曜日の夜、お知り合いの方の勧めもあり、鍛冶町のヤマハホールで行われた講談師:
田辺一邑(たなべいちゆう)さんの独演会に参加しました。
講談を生で聞くのは初めてだったのですが、調子(抑揚)のある語り口で話される言葉がまるで生き物のように感じさせられました。
おまけに、講談の合間ではジャズセッションがあったのですが、このジャズと講談に違和感がなかったのには驚きでした。
ジャズもコントラバス(ベース)の手引きと女性のボーカルとの組み合わせという、しっとりと落ち着いた雰囲気の素敵なジャズでした。
このジャズのサプライズゲストが主役の一邑さんで「ウィスキーはお好きでしょ~♪♪♪」を歌われたので二度驚きでした。
おそらく講談専用の講座では出来ない演出だと思うのですが、何故か違和感はありませんでした。
さて、肝心の一邑さんは
浜松出身でしばらくは日航関連の会社でコンピュータ技術者だったそうですが、1997年田辺一鶴師匠に弟子入りし昨年真打に昇進されたまだお若い女性の講談師です。
浜松への恩返しということで、年2回浜松で独演会を開催することと、浜松にゆかりの偉人の話を新作講談で語りたいとの思いを持たれ、その1回目の独演会が、今回の公演で、演目がヤマハの創業者、山葉寅楠の一席となった次第です。
約20分程度の話でしたが、紀州生まれの山葉寅楠がどのようなきっかけで輸入オルガンの修理をすることになったか、挙句にオルガンを自らの手で作ろうと思い、その完成までの苦労話を、文字通り「見てきたかのような」語りで演じられました。
改めて当時の人のハートの熱さと、やり遂げることへの執念を感じました。
本当に素敵な時間を過ごすことができました。
また、懐かしい方にも再会することができました。
今回の独演会の事を教えていただいた方に感謝です。
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