100年企業から学ぶ(三ツ割銀制度)
11日夜のテレビ東京・WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)で「100年企業・その軌跡に学ぶ」という8分程度の特集を見ました。
取り上げられていた企業の中に創業1566年の西川産業(ふとん・寝具)がありました。れっきとした近江で創業した近江商人で、蚊帳、畳、ふとんへと取扱商品を時代のニーズに合わせ変化させてきたとのことです。
また、400年以上事業を継続させてきた秘訣に「
三ツ割銀制度」という企業統治制度があるそうです。
「三ツ割銀制度」とは火事が多かった江戸の街で生き抜くために生まれた制度で、
利益を①災害などへの備え、②事業拡大、③従業員への配分、とそれぞれに1/3づつ等分する制度とのことです。
現代にも通用するとても理にかなった制度に感じました。
比率は別にしても、利益を将来へのリスク対応、事業の成長、社員への利益還元に分けることは、企業体質を強くするために必要な要素ではないかと思います。
この「三ツ割銀制度」や買い手良し、売り手良し、世間良しを表している「
三方良し」など近江商人の経営哲学には、学ぶべき点が多いように思います。
アメリカが先導していた株主至上主義(株主価値の最大化を追求)の経営が脆くも破綻しつつあるように見え、
100年来の経済危機と言われる今こそ、近江商人(日本式の人間本位の経営)にもっと学ぶべきなのかも知れないですね。
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